「女医明妃伝」(その3)
- 2016/02/24
- 22:02
何しろ毎日2話ずつ話が進んでいくので忙しいです。ようやく英語字幕を見つけました。でも見直すより先を見るほうがおもしろいので、中国語字幕をチラ見しながらなんとなく話を追っています。あらすじを書いてみようかと少し始めましたがギブアップです。簡略にストーリーがわかるようにはとても書けません。いろいろなあらすじを書かれているブログ主さんたちには本当に頭が下がります。
ということで、ざっと概要を。
牢獄に入れられた允賢。徐大人は彼女を恨んでより劣悪な環境に置こうと牢番を買収し、允賢は独房から病気の女囚たちのいる場所に移されます。またそれを放っておけないんですよね。かいがいしく世話をし、薬を得るため髪飾りを牢番に与えてまでして、何とか病気を治そうとする允賢を見て、牢の下働きの大娘が手助けをしてくれます。大娘は、医療に携わる女性たちに世間の偏見があるにもかかわらず、「私は医者だ」と言ってはばからない良家の子女に心を動かされたんです。自然にあるものはなんでも薬になるんだといろいろ允賢に教えてくれます。そして、允賢が処方した薬が悪いのではなく、別に服用していた薬との飲み合わせが悪かったのではないか、と助言してくれます。
でも徐大人は何が何でも允賢の所為にしたい。徐家かかりつけの医官(程十三)は女性が医術に口を出すのが気に入らない。面子の問題だと思っている節があります。取調官は允賢の主張を別の医官に判定させようとします。この医官(程村霞)は担当医官の甥で、允賢の主張が正しいことがわかっているのですが、家の名誉にかかわるとかなんとか叔父に押し切られて、取調官に医療の知識がないのをいいことに允賢の誤診であると誘導します。
権威の問題なんですね。允賢がどんなに正論を言っても、女の言うことは誰も取り合わないという暗黙の了解があるようです。村霞が医者としてあるまじき行いをしたようだと感じている医官(劉平安)もいるのですが、権力関係で程十三には負けるのかもしれません。
宮外で允賢の侍女の紫蘇に偶然出会った英宗は、允賢の投獄とその経緯を知ります。で、いろいろ允賢擁護派を審判の席に送り込み、らちが明かないところで宦官王振の登場。思わぬ高官の登場に審判廷は騒然、言葉巧みな王振の追及と権勢に徐大人は允賢の訴追を引っ込めます。パワーゲームは禍根を残し、他の権力者に利用されることになるのですが、それはあとの話。
允賢は釈放されましたが、恩人である大娘は何かの罪に問われ殺されてしまいます。自分が医学に関わることで、祖父、兄、徐夫人、大娘等を死に追いやったと悔やむ允賢。食事も満足に取らず、医学を学ぶことをやめようとします。
一方郕王は、皇太后が英宗を廃して彼を皇帝にしようとすることを拒絶し軟禁状態です。だから允賢の状況を全く知りません。郕王の実母呉大妃は郡主汪美麟を彼に娶らせたいようです。皇太后も美麟を皇后にするからと汪国公を自分の側に取り込んでいます。
軟禁場所に英宗がやってきて兄弟としての交流を深め、郕王の彼女の話をしたりしています。「呉大妃は郡主を王妃にしたいみたいだけど・・・」「いやあ実は好意を持っている女性がいて・・・」「結婚したい人がいるなら皇帝として手助けするよ」という感じなのですが、それが允賢のことだとは英宗は夢にも思っていません。
医学をやめようとした允賢に、少しでも病気の人を治したい、楽にしてあげたいという初心を思い起こさせたのも英宗でした。少々荒っぽいやり方でしたが、允賢は医学の道に戻ってきました。そんな允賢に英宗は銀の鍼を贈り、お礼に允賢は金木犀の蜂蜜を贈ります。英宗がその壺を宝物のように片付けるシーンが印象的です。
18話まですでに見ているので、いろいろ背景とか権力争いとかが見えてきました。
英宗朱祁鎮は太后に反発しています。遊び人風を装っていて、直接彼を補佐するのは王振のみ。王振に力を与えて太后に対抗しようとしていますが、高官の反感を買っています。王振とて英宗を手中に収めているのは自分の権力のため。英宗もわかっているようですが、王振が英宗を必要とする限り、王振は英宗の側に立ちます。
英宗は允賢の志を誰よりも深く理解している感じです。憎まれ口を叩きつつ彼女を励まし、彼女の行く手に立ちはだかる障害を気付かれることなく取り除こうとします。愛があることを認めようとはしません。「良い友達なんだ」と皇后には言いますが、皇后はわかっています。皇后は英宗のよき理解者です。でもそれを英宗は当たり前のことだと思っているようです。允賢に対してはあしながおじさん的なのに皇后に対しては子供みたいです。
郕王朱祁鈺はなかなかつらい立場ですね。野心満々の実母、彼を英宗に対抗する駒として使おうとする太后、この時代の女性像からすれば非の打ちどころのない美麟、允賢と普通の恋愛をしている彼は彼女たちの野望に対抗すべき何物も持っていません。允賢の愛ぐらいでしょうか。彼は、允賢が大事にしている医学も彼女がいろいろなものと闘って守り抜いてきているのだ、ということをあまり目にしていません。
皇后役の女優さん、素敵な方でどこかで見たことがあると思ったら、「お昼12時のシンデレラ」のリーシューでした。
昨日までのところを早く見たいので手短に済ませようと思ったのに、やはり長くなってしまいました。
ということで、ざっと概要を。
牢獄に入れられた允賢。徐大人は彼女を恨んでより劣悪な環境に置こうと牢番を買収し、允賢は独房から病気の女囚たちのいる場所に移されます。またそれを放っておけないんですよね。かいがいしく世話をし、薬を得るため髪飾りを牢番に与えてまでして、何とか病気を治そうとする允賢を見て、牢の下働きの大娘が手助けをしてくれます。大娘は、医療に携わる女性たちに世間の偏見があるにもかかわらず、「私は医者だ」と言ってはばからない良家の子女に心を動かされたんです。自然にあるものはなんでも薬になるんだといろいろ允賢に教えてくれます。そして、允賢が処方した薬が悪いのではなく、別に服用していた薬との飲み合わせが悪かったのではないか、と助言してくれます。
でも徐大人は何が何でも允賢の所為にしたい。徐家かかりつけの医官(程十三)は女性が医術に口を出すのが気に入らない。面子の問題だと思っている節があります。取調官は允賢の主張を別の医官に判定させようとします。この医官(程村霞)は担当医官の甥で、允賢の主張が正しいことがわかっているのですが、家の名誉にかかわるとかなんとか叔父に押し切られて、取調官に医療の知識がないのをいいことに允賢の誤診であると誘導します。
権威の問題なんですね。允賢がどんなに正論を言っても、女の言うことは誰も取り合わないという暗黙の了解があるようです。村霞が医者としてあるまじき行いをしたようだと感じている医官(劉平安)もいるのですが、権力関係で程十三には負けるのかもしれません。
宮外で允賢の侍女の紫蘇に偶然出会った英宗は、允賢の投獄とその経緯を知ります。で、いろいろ允賢擁護派を審判の席に送り込み、らちが明かないところで宦官王振の登場。思わぬ高官の登場に審判廷は騒然、言葉巧みな王振の追及と権勢に徐大人は允賢の訴追を引っ込めます。パワーゲームは禍根を残し、他の権力者に利用されることになるのですが、それはあとの話。
允賢は釈放されましたが、恩人である大娘は何かの罪に問われ殺されてしまいます。自分が医学に関わることで、祖父、兄、徐夫人、大娘等を死に追いやったと悔やむ允賢。食事も満足に取らず、医学を学ぶことをやめようとします。
一方郕王は、皇太后が英宗を廃して彼を皇帝にしようとすることを拒絶し軟禁状態です。だから允賢の状況を全く知りません。郕王の実母呉大妃は郡主汪美麟を彼に娶らせたいようです。皇太后も美麟を皇后にするからと汪国公を自分の側に取り込んでいます。
軟禁場所に英宗がやってきて兄弟としての交流を深め、郕王の彼女の話をしたりしています。「呉大妃は郡主を王妃にしたいみたいだけど・・・」「いやあ実は好意を持っている女性がいて・・・」「結婚したい人がいるなら皇帝として手助けするよ」という感じなのですが、それが允賢のことだとは英宗は夢にも思っていません。
医学をやめようとした允賢に、少しでも病気の人を治したい、楽にしてあげたいという初心を思い起こさせたのも英宗でした。少々荒っぽいやり方でしたが、允賢は医学の道に戻ってきました。そんな允賢に英宗は銀の鍼を贈り、お礼に允賢は金木犀の蜂蜜を贈ります。英宗がその壺を宝物のように片付けるシーンが印象的です。
18話まですでに見ているので、いろいろ背景とか権力争いとかが見えてきました。
英宗朱祁鎮は太后に反発しています。遊び人風を装っていて、直接彼を補佐するのは王振のみ。王振に力を与えて太后に対抗しようとしていますが、高官の反感を買っています。王振とて英宗を手中に収めているのは自分の権力のため。英宗もわかっているようですが、王振が英宗を必要とする限り、王振は英宗の側に立ちます。
英宗は允賢の志を誰よりも深く理解している感じです。憎まれ口を叩きつつ彼女を励まし、彼女の行く手に立ちはだかる障害を気付かれることなく取り除こうとします。愛があることを認めようとはしません。「良い友達なんだ」と皇后には言いますが、皇后はわかっています。皇后は英宗のよき理解者です。でもそれを英宗は当たり前のことだと思っているようです。允賢に対してはあしながおじさん的なのに皇后に対しては子供みたいです。
郕王朱祁鈺はなかなかつらい立場ですね。野心満々の実母、彼を英宗に対抗する駒として使おうとする太后、この時代の女性像からすれば非の打ちどころのない美麟、允賢と普通の恋愛をしている彼は彼女たちの野望に対抗すべき何物も持っていません。允賢の愛ぐらいでしょうか。彼は、允賢が大事にしている医学も彼女がいろいろなものと闘って守り抜いてきているのだ、ということをあまり目にしていません。
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昨日までのところを早く見たいので手短に済ませようと思ったのに、やはり長くなってしまいました。
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